業者任せでは後悔します。
多くの方は、一生に何度も新築できません。
そのため、知識や経験の少なさに不安を感じて
自分の家づくりに自信が持てなくなり、
「素人考えを形にするより業者に任せた方が間違いないだろう」
と考える方がいます。
この考え方は正しいとは言えません。
なぜなら、一般的な評価基準を満たす「良い家」や、
施工業者の価値観を基に仕上げた「良い家」が、
そこに住む人にとっての「良い家」とは限らないからです。
何度かお伝えしていることなので聞き飽きているかもしれませんが、
家づくりは、あなたと家族がより幸せに暮らすための大切な手段です。
ですから、自宅での過ごし方や趣味、好み、性格などに沿った、
住む人の意見が十分に反映された家づくりが望ましいのです。
そう考えると、一般的な評価や業者の価値観を優先した、
いわゆる人任せにした家づくりをした施主が、
評価は高いのに満足度が低い、後悔の残る家と感じるのも、
当然のことと言えるのではないでしょうか。
昔から「家は3回建てないと成功しない」
とか
「3回建てなければ、理想の家にならない」
って言いますよね。
1回で満足している方もいるし、3回目でも後悔している方もいるので、
3回という数字は、あくまで物の例えに過ぎません。
しかし、理想の家づくりはそれほど難しいものです。
それに、家族の成長と共に家に求めるものは変わっていきます。
ですから、初めての家づくりの時に
100%の完成度を目指さなくても良いのです。
それより、家族の住まい方を考慮し、
将来の変化に対応できる余力を残すことを意識してください。
そのために、まずは自分の意見をしっかり持ちましょう。
どんなに優秀な業者に依頼するとしても、人任せにしてはいけません。
親兄弟や親戚、知人などの『親切な助言』に流されてもいけません。
なぜなら、自分の意見より他人の意見を優先することは、
自分の人生を他人に託すことと同じ意味合いを持つからです。
家づくりでは、小さな決断から重要な決断まで、数多くの決断を求められます。
疲れ果てて、
「じゃあ、それで」
と言いたくなることがあるかもしれません。
そんな時は、『人任せは後悔のもと』と思い出してくださいね。